【S5最終335位使用構築】ビダルオクタンver2.0【最高/最終2003】

※今回は『第38回あんぐらオフ』ベスト8入賞の使用構築紹介も兼ねています。

みんな。わしや。最近本来のHN「ルーニィ」で呼ばれることの全くなくなった「大統領」こと「ルーニィ@Trump」(@nogizaka_loony)や。

今期も無事レート2000越えを達成できたで。しかし残念ながら今回はデカグース入りやない。というのも、あのどう足掻いても無振りメガガルに毛の生えた程度の耐久しか持てず、足は遅い、攻撃技範囲も貧相、補助技も特化しているというにはいささか覚束ない相棒を使って強者の仲間入りを果たすには、いかんせんネタ切れ感やマンネリズムを禁じ得なかったからや。相棒ポケをポンと放り込んでなおかつ選出もまともにできんツマラン構築よりは、もっとエキセントリックでエキサイティングな構築をひねり出すほうが余程有意義に思えた。

一応ヌシポケのデカグース氏にはUSUMにて「威力200+ABCDS3段階上昇」の専用Z技を習得することを願い、執務室のフカフカ椅子でふんぞり返って待っててもらうことにした。「果報は寝て待て」ともいう。もしかしたら永眠になるかもしれないが、それはまたその時だ。

そこで今期用のポケモンで目を付けたのが、デカグースと同じく序盤ノーマル枠のビーダルだった。前回の「【第16回カントーポケモンオフ使用構築】KP9デカダル【敢闘賞受賞】」記事でも紹介した「起点作り特化型」。そこに相性が良いムラっけアタッカーで、S3-4で我が快進撃の主砲として活躍しお馴染みのオクタンを追加。共に煽り性能顔面偏差値の高い悪夢のコンビが誕生することとなった。

★★★★★★★★★★★★★★★

型紹介
★ビーダル@気合の襷
性格:臆病 特性:ムラっけ
凍える風/電磁波/挑発/ステルスロック
154-xx-80-107[252]-81[4]-135[252]

S→最速70族抜き(最速)
C→ぶっぱ
B
★オクタン@食べ残し
性格:臆病 特性:ムラっけ
熱湯/タネマシンガン/身代わり/守る

177[212]-112-97[12]-126[4]-99[28]-106[252]
S→最速
H→16n+1
B
★ボーマンダ@メガ
性格:慎重 特性:威嚇 → スカイスキン
秘密の力/竜の舞/身代わり/羽休め
195[196]-156[4]-101[4]-x-143[236]-129[68]
→ 195[196]-166[4]-151[4]-x-154[236]-149[68]

S→メガ後準速ミミッキュ抜き
D→11n
H→余りで奇数最大値

★サメハダー@メガ
性格:意地っ張り 特性:加速 → 頑丈顎
噛み砕く/氷の牙/身代わり/守る
145-189[252]-60-x-61[4]-147[252]
→ 145-211[252]-90-117-86[4]-157[252]

AS→ぶっぱ
B

★ポリゴンZ@ノーマルZ
性格:臆病 特性:適応力
10万ボルト/冷凍ビーム/テクスチャー/自己再生
191[244]-x-91[4]-160[36]-97[12]-150[212]

S→最速デンジュモク抜き抜き(S上昇後最速フェローチェ抜き)
HB→Z電気テクスチャー時意地っ張りガブリアスの地震耐え
HD→Z電気テクスチャー時C252メガリザードンの日照りオーバーヒート耐え
C→H4振りミミッキュをZテクスチャー後10まんボルトで確定一発
B

★ミミッキュ@マゴの実
性格:陽気 特性:化けの皮
身代わり/電磁波/呪い/挑発
154[188]-111[4]-101[4]-x-138[100]-157[212]

全く思い出せん。
★★★★★★★★★★★★★★★

個別評価

★ビーダル
NN:「Hillary」

はーい、UNOって言ってなーい!!
今回の主役にして、新入荷の♀外国産ビーダル。前回と違うのは「熱湯」→「電磁波」というところ。これによりオクタン展開をより分の良い運ゲに持ち込みやすくした。絶妙なSと豊富な補助技、ムラっけ持ちという圧力はそのまま。
しかし今回レートで数多くの対戦をこなしていた時に気づいた問題点として、身代わり型のミミッキュ俗にいう「メンヘラミミッキュ」を抜けず、またこご風で身代わりをはがせないことがある。いままでボーマンダの身代わりだけを気にして満足していたが、そういう時やはり合計種族値410の壁が立ちはだかる。だってCぶっぱしても107だよ? カプ・ブルルに20振れば同値だ!(わかりにくい例え)

★オクタン
NN:毎度おなじみ全米ライフル協会「NRA」

地味に3期連続入閣はデカグース大統領と同格である。型も同じため詳しくは割愛するが、オクタンというポケモンの強みは「カプ・レヒレ」「アシレーヌ」といったムラっけ妨害役に強いこと、「メタグロス」「ハッサム」「ルカリオ」といった鋼タイプメガ枠の優秀な先制技で致命傷を受けにくいということである。ちなみに弱点はマヒの入らない電気タイプにタイプ相性的にも弱いこと、ポリゴン2のトレースに不利を取りやすいこと(ここはタネマシンガン→アシッドボムで対応できる)、麻痺らせてもスカーフテテフ等を抜けないデカグースと同じS種族値だということ。この3点のケアはオニゴーリよりもしやすいはずなので、せめてもうちょっとはレートで見てもよいポケモンだとは思う。当たりたくはないが。

★ボーマンダ
NN:大統領専用機「エアフォース」ワン
よくある高耐久を活かし身代わりをはりつつ積んでゆく慎重マンダ……と思いきや。ワンウェポンが通常フィールド時3割マヒの「秘密の力」である。ただでさえ火力不足の慎重マンダに余計威力不足の技持たせてよいのか、と思うときもあったが、やはり不利対面でもダメ押しの積みを行えるチャンスを作り、なおかつ非接触技のおかげで場持ちがよい秘密の力は便利だった。全抜きを狙えそうにないときは、積極的に秘密の力をうち捨てる動きをする。これによりあわよくばオクタンが麻痺った状態の相手に無償降臨できる。

★サメハダー
じつは結構よく使っているポケモンで愛着はあるのだが、今回は毒展開をしないため身代わりが腐りやすかった。かといってステロさえ巻いておけば全抜きできる環境でもないため、要検討枠その1。

★ポリゴンZ
カンポケの時と一緒。ビビヨンのみならず、やはりムラっけ選出とも相性のよい耐久値を上げられる積みアタッカー。こいつを活かすならもう少しスカーフ地面枠へのケアをしたかった。

★ミミッキュ
メンヘラミミッキュ……のはずだがなぜか痛み分けが入っていない。ポリゴンZへの負担が大きい構築のため、なるべくZは持たせたくないからという理由でこうなった気がする。選出率0。

★★★★★★★★★★★★★★★

選出
先発は「ビーダル」ほぼ確定。裏に「マンダ」「ポリゴンZ」「オクタン」から2匹。
ただしよほどサメハダーの通りが良ければサメハダーを、初手メガガルーラが読める場合は威嚇を入れにボーマンダから入ることもあった。マンムー入りにはボーマンダ「後投げ」をし、捨てる動きをする(前代未聞)。Aが下がったりマヒったマンムーは、オクタンのエサだからだ。

★★★★★★★★★★★★★★★

補足

今回はいつもにもまして未完成度の高い構築だったが、「ミミッキュ」「サメハダー」の枠を「カプ・ブルル」「ウツロイド」にしたものを『第38回あんぐらオフ』で使用し、5-2の予選2位通過からのベスト8までは行っている。ウツロイドは毒みがまも型で、ブルルは混乱回復実を持たせたクッションアタッカー型だった。カプ・ブルルのグラスフィールド下では、マンダの秘密の力が「3割眠り」という壊れ追加効果を発生させることから思いついた組み合わせだったが、よく考えてみればムラっけオクタンを使う以上、数ターンで解除され尚且つ確定眠りターンを稼げない(大抵マンダのほうが早い)サポートは、博打のうえに更に博打を上乗せするような愚策だった。

本当に完成度が低くなぜ予選を抜けられたり、レート2000に乗せられたのか分からない構築だが(そこ、対戦回数が異常だから、とかいわない)、思うにガルーラの親子愛がなぜ強いかとよく似ている。メガガルーラの親子愛の真価は本来ゲームバランスを保つため低く設定されている技の優秀な追加効果が、実質倍の確率で発動してしまうところにあると思っている。だから試行回数を1回ふやしてやれば、ほかのポケモンの2倍の発動率で火傷だの麻痺だの凍りだのが発動することになる。メガボーマンダの優秀な耐久力とビーダルの起点作成能力、そしてオクタンという時間経過で無限の可能性をうみだす存在がシナジーを織りなした、と考えれば結構噛み合っていたのかもしれない。

私のポケモン対戦における信条は「確率を制するものがポケモンを制する」だ。不意の急所によって泣いた受けルーパーやサイクル構築使いの方は多いだろう。たった1回の1/16がゲームセットを齎すものだとしたら、確率を二重三重の手段によってカバーする構築というものは、単なる「運ゲ」に留まらない最も盤石な勝ち筋の1つなのではないか、とすら思えてくる。

長くなってしまったが要約すると……

闇最高!!!ウェーーv(゜∀。)vーーーイ!!!!!!