【S7/USUM S1使用構築】オクタン THE FINAL【最高/最終2102】


※99戦時点。この後に1勝しました。

お久しぶりです、「大統領」こと「ルーニィ@Trump」(@nogizaka_loony)です。

唐突ですがレート環境でのオクタンを引退します。

思い返せばシーズン3以来、本来の相棒であるデカグースを売名の道具そっちのけにオクタンばかり使ってきた私ですが、ここにきてようやくオニゴーリではないオクタンならではの使い道の一つに行きついた感があります。それこそが今まで2000帯に達成したら置きに行っていた私にとって未知の領域だった21帯への挑戦であり、色々な要因があったとはいえ幸運にも2100越えを丁度100戦目にして達成できたので、ひとまずここが一区切りなのかな、と思うに至りました。

ただ予めお断りしておきます。

この構築の構築としての完成度はとても低く、悪い意味で私自身にしか使えない構築で、また私自身も記事の公開の有無にかかわらず今後21に乗せられるとは到底思っていません。

しかしオクタンという使用率207位のマイナーポケモン(ダダリンやフリージオ、ラフレシア以下です)を今後使われるうえで、多少なりともお役に立てるアドバイスができればな、と思っています。

※参照元に関しては無許可なので、もし問題があればお手数ですがtwitterまでご連絡お願いいたします。

★★★★★★★★★★★★★★★

型紹介

★ゲンガー@気合の襷
性格:臆病 特性:呪われボディ
シャドーボール/ヘドロ爆弾/凍える風/鬼火
135-63-81[4]-182[252]-95-178[252]

CSぶっぱ

★ソーナンス@オボンの実
性格:図太い 特性:かげふみ
カウンター/ミラーコート/アンコール/道連れ
292[212]-xx-121[252]-×-84[44]-53

HB→特化メガバシャーモのA特化フレアドライブをオボン込み高乱数2耐え
特化メガバシャーモのA特化A+2剣舞フレアドライブ乱数耐え

※参照元: スカイソードさん

★リザードン@メガX
性格:陽気 特性:猛火 → 堅い爪
ニトロチャージ/地震/鬼火/羽休め
179[204]-151[4]-137[44]-xx-106[4]-167[252]

S→最速
HB 意地鉢巻ガブリアスの逆鱗を火傷込み確定耐え(目安)
メガ前ダウンロード調整
残りA

※参照元: gaspardさん

★テッカグヤ@バンジの実
性格:慎重 特性:ビーストブースト
ヘビーボンバー/火炎放射/やどりぎのたね/守る
204[252]-122[4]-140[132]-114-145[84]-86[36]

★ミミッキュ@ミミッキュZ
性格:意地っ張り 特性:化けの皮
じゃれつく/影うち/剣の舞/呪い
159[228]-140[252]-118[28]-xx-125-116

HB→A207メガギャラの+1滝を 15/16耐え
HD→C161レヒレのZハイドロポンプを 15/16耐え

※テンプレにつき個別リンク不明

★オクタン@食べ残し
性格:臆病 特性:ムラっけ
熱湯/タネマシンガン/身代わり/守る

177[212]-112-97[12]-126[4]-99[28]-106[252]
S→最速
H→16n+1
B※参照元: gaspardさん

★★★★★★★★★★★★★★★

構築の変遷

お恥ずかしながら、今期は3回レリセを敢行している。
1回目は最序盤に「フェローチェ/カプ・テテフ/カバルドン/ドリュウズ/ミミッキュ/オクタン」という脱出テテフギミックで2030程度までは行ったのだが、新ポケのアーゴヨン登場に伴うメガギャラドスの増加に対応できず溶かす。
2回目は中盤、メガサメハダー軸を使っていた。
3回目は終盤、2050程度まで「リザードン/テッカグヤ/激流水Zゲッコウガ/カバルドンorゴツメカミツルギ/ガラガラ/オクタン」という並び。特にゴツメ枠とガラガラがしっくり来ずこれまた解散。
最後のレリセ後も「リザードン(このころドラゴンクロー→地震に変更)/テッカグヤ/オクタン」は固定でミミッキュ(オペラスリスさん案)が途中参入、残りを「カプ・ブルル/ヒードラン」等で回していたのだが、回復ソースに乏しいためサイクル戦でジリ貧になることが多く悩んでいた。

そこで再び「襷ゲンガー/ソーナンス」というゲンガナンス偽装のアイデアをオペラスリスさんからいただき、試してみたところ1850から2100まで3敗であげることができた。

大統領の構築力のなさが露呈している

★★★★★★★★★★★★★★★

運用方法

「ゲンガー+ソーナンス」「ゲンガー単体」「ミミッキュ」のいずれもが鋼を極端に呼びやすいため、そこに鋼を起点にできる「リザードン」もしくは「オクタン」をぶつける。

シングルの対戦は「対面→積み→サイクル→対面…」というじゃんけんによって成り立っている場合が多いが、環境のテテフやミミッキュを対策しうる鋼枠としての鋼タイプは、「対面」(例: メタグロス)あるいは「サイクル」(例: ヒードラン、テッカグヤ)として起用されている場合が多い。積み型の鋼タイプには「ハッサム」「ギルガルド」等がいるが、カミツルギやナットレイを除いてオクタンが(Sの関係上も含み)有利である(=起点にできる)場合が多い。

またこの構築は電気がダダ通りのため、リザードン検定入門ともいえるほど「X」それも鬼羽型が見え見えで、なおかつ早い段階でリザードンをメガさせないとサイクルに参加させられないため、「ステロ巻きを初手に呼びやすく」また「相手の電気タイプを温存させやすい」。電気タイプには身代わり貫通技を持つものが少なく、また熱湯が等倍で入るため、オクタン展開からの対処が間に合いやすい。また耐久面においてそこまで優れたポケモンがいないため、襷ゲンガーが有利を取りやすい。穏やかサンダーはボルトチェンジを切っている場合が多いため、Sダウンさえ入れればオクタンの起点となり、交換を促しやすい。

ムラっけオクタンの性質上、高速の対面気質のポケモンを呼び込みやすい傾向にあるが、そこでABミミッキュが活きる。リザカグヤサイクルを上から見てこようとする相手にはミミッキュが、下から受けようという相手にはオクタンが刺さりやすい印象だった。

またリザードンとゲンガーの「鬼火」は、相手の物理アタッカーを機能停止させ、オクタンの単水という優秀な耐性を活かさせやすくする。具体的には火傷したメガメタグロスの雷Pを受けてもオクタンは余裕で身代わりを張れる。リザードンに対して出てきやすいメガギャラドスも、鬼火さえ入ってしまえばオクタンの起点となりやすい。むろん挑発or竜舞との鼬ごっこが始まるわけだが、ターンを稼げば稼ぐほどこちらは試行回数を重ねられる。

ムラっけ対策に呪いや滅びの歌を仕込んでいる相手も多くいたが、その場合は熱湯やタネマシンガン連打で強引に削り切ることを念頭に置いた。例えばニョロトノ入り雨はオクタンが一貫しやすいため、高耐久のニョロトノでうまくオクタンを流してラグラージを通そうとしてくる動きをされたが、逆に言えばニョロトノさえ削り切れば宿木テッカグヤ単体でもラグラージを見ることができる。呪いミミッキュに対しても、タネマシンガンで化けの皮をはがしつつダメージを与えれば、相手は2回しか呪えないことになる。対ミミッキュに関しては「シャドクロ入り=呪い切り=下から安全に身がまもができる」ということなので、迂闊にオクタンを温存しようとしない立ち回りも重要だといえる。

対ボーマンダの明白な解答がないが、特にボーマンダに対しては構築段階で型判別をすることがほぼ不可能(というか危険)であるため、いかにテッカグヤの宿木の種で「流すか」だけを考える。ボルトチェンジ持ちの電気タイプに対しても同じことがいえ、テッカグヤを温存させすきず過労死させないぎりぎりのラインで負荷をかけ続けることが、「ニトチャリザードン」or「ミミッキュ」or「オクタン」での詰めに繋がる。


……とまあ、自分で見返してみても本当にまとまりのない文章かつ意味不明な立ち回りで恐縮なのだが、要は「鋼タイプや電気タイプ、あるいはその2タイプの対策枠がいない構築なんて存在しないよね」ということ。環境が高度に多様化してしまったため、「何々がなかったら勝ち、あったら負け」のようなメタ合戦より、多少強引にでも汎用性を広げて「勝ち筋だけを通しやすい」ように組んだ…はず。


この特定のタイプに対して敢えて薄くして攻撃面を通しやすくするという方式は、タイプ統一パに近いものがあるかもしれない。以前水統一の方にお会いした時に話を伺ったのだが、特定のタイプを封殺できる草食マリルリのような存在は構築パワーをそいでしまい、却って勝ち筋を失いやすい結果になるという。それは私自身、電気の一貫が気になるからという理由でカバルドンやアローラガラガラを採用していた際に気になっていた点なので、こうしたイロモノパーティを使ううえで「受け」の概念はある程度捨て去るべきものなのかもしれない。


★★★★★★★★★★★★★★★

QR

Pokémon Global Link

レートを溶かしても一切保証しません出来ません!!!

【S6最終425位使用構築】荒野のOctanian火竜砲【最高/最終2000】

みんな。わしや。「大統領」こと「ルーニィ@Trump」(@nogizaka_loony)や。

今期はSM環境ラストシーズンだったが、個人的には大難産のシーズンで、S2からずっとレート2000以上は記録してきたがその中では最低レートの「2000」で終了(というか達して満足)してしまった。多くのライバルたちが2100を達成したり、その道すがら力尽き19xxで終わっている中、なんというチキンだろうと思う面は多々あったが、その分自分ならではのスキルアップに重点を置いたシーズンだった。

というのも今まで私は基本的にギミックパによる初見殺しばかりを扱ってきた。つまりは相手の「無知」と「想定外」につけ込む構築だ。しかしオフやtwitter上のマジモンの強者たちは、そうしたギミックを満遍なく対策する術を用意している。

具体的に言うとギミックパのほとんどは「挑発」による補助技対策、「吠える」「吹き飛ばし」などの強制交換技、「呪い」による定数ダメ、「滅びの歌」によるターン稼ぎ封じで容易に対策されてしまう。

つまり私が前期まで目指していた「地雷」というものは対策可能なトラップを運による不確定要素で誤魔化していただけにすぎず、またその運すらも汎用的な対策法が構築単位で確立されつつあるということだった。

これはいかん。この調子じゃ、USUM環境でも私は「独りよがりな地雷を気取った口だけ詐欺師」になってしまい、レートや大会で取り残されて行ってしまう。

そう思った私は心機一転、初心に帰り『盤石な勝ち筋を持ったPT』を築こうと思ったわけである。

1つは「サイクルパ」。サイクル系は、つまり攻めと守りの負荷を共に高水準なバランスで保たなければいけないことから、基本スペックの高いKP上位のポケモンで構築されていることが多く、いわゆる「マイオナなんちゃってガチ勢」には敷居が高いイメージがあった。

もう1つは「天候パ」。トリックルームと異なり、天候始動要員アタッカー共にコマが制限されやすく、また勝ち筋も単純明快なことから、これもまた難しいと思っていた。

あとムラっけオクタンを使ううえで忘れてはならないのが、オニゴーリとの差別化である。フリドラワンウェポンで事足りやすく、Sも高いオニゴーリはムラっけの最有力株とみなされている。かつてオクタンを私よりも先に使っていた人も、「オニゴーリ>>>>>>>>オクタン」という結論を導き出してしまい、また私自身オニゴーリだったら勝てていた試合を落とすという経験を幾度となくしてきたため、思い直すようになっていた。

……そう今回の大統領構築は「オクタンによるムラッケのハメありき」から組むのではなく、「オクタンならではの」「オクタンが自然に組み込める」「オクタンにきちんと採用理由があり」「オクタンから組み始めるのではなく、オクタンを最後に採用できる」ものなのである。

★★★★★★★★★★★★★★★

型紹介

★カバルドン@さらさら岩
性格:腕白 特性:砂おこし
地震/氷の牙/怠ける/欠伸
215[252]-132-187[252]-xx-93[4]-67

HBぶっぱ

★ドリュウズ@鋼Z
性格:意地っ張り 特性:砂かき
地震/アイアンヘッド/電磁浮遊/剣の舞
185-252[252]-86[44]-63-85-135[212]

A→ぶっぱ
S→最速70族抜き
B→残り

★リザードン@メガX
性格:陽気 特性:猛火 → 堅い爪
ニトロチャージ/ドラゴンクロー/鬼火/羽休め
179[204]-151[4]-137[44]-xx-106[4]-167[252]

S→最速
HB 意地鉢巻ガブリアスの逆鱗を火傷込み確定耐え(目安)
メガ前ダウンロード調整
残りA

★テッカグヤ@バンジの実
性格:慎重 特性:ビーストブースト
ヘビーボンバー/火炎放射/やどりぎのたね/守る
204[252]-122[4]-140[132]-114-145[84]-86[36]

★カプ・テテフ@脱出ボタン
性格:臆病 特性:サイコフィールド
サイコキネシス/ムーンフォース/目覚めるパワー炎/寝言
146[4]-xx-95-182[252]-135-161[252]

CS→ぶっぱ
H残り(ミス。本来はBがよい)

★オクタン@食べ残し
性格:臆病 特性:ムラっけ
熱湯/タネマシンガン/身代わり/守る

177[212]-112-97[12]-126[4]-99[28]-106[252]
S→最速
H→16n+1
B

★★★★★★★★★★★★★★★

今回は丸パクが異様に多いため、掲載元の紹介を(無断で)してお茶を濁そうと思う(もし問題があればメッセージください)。

「カバルドン」「ドリュウズ」「カプ・テテフ」

http://www.evervolition.com/entry/2017/10/21/182520

「テッカグヤ」

【真皇杯本戦使用構築】リザレヒレカグヤリターンズ【予選4-3】 - 汗かきドリュウズ

→ このリザードンを以下の記事の調整に変更

S3中盤~終盤使用構築;†全能の蛸†(最高最終2001[サブROMで使用]、第二回バトンタッチオフ準優勝): gaspardの日記

(オクタンとの組み合わせも上記記事と同様)

……丸パクしかねぇ。


★★★★★★★★★★★★★★★

選出
丸パク元がおよそ2種類なら、その2種類の基本選出が一番強い。

「カバルドン」「カプ・テテフ」「ドリュウズ」
→砂の通りが良い場合。ムラっけに相手が厚い場合。

「リザードン」「テッカグヤ」「オクタン」
→リザードンの鬼火サポートからテッカグヤによるハメあるいはオクタンによる起点が作れると判断した場合。

しかしこのままだとレパルガッサが如く構築が二分化されてしまうため、いくつかのコマをサイクル要員として行き来できるようにした

「リザードン」「テッカグヤ」「カバルドン」
→バシャが重いが、残りのポケモンをリザカグヤサイクルで見られる場合

「カバルドン」+「オクタン」
→欠伸による起点。吹き飛ばしor吠えるがないため逆起点には注意

「カプ・テテフ」+「オクタン」
→脱出ボタンによるヤケクソムラっけ

★★★★★★★★★★★★★★★

補足

カバドリのカバはHDベースの起点特化型が多いが、HBなのは「リザカグヤ」の補完としての「カバ」から採用を決定したため。そこから逆説的に上記のパクリ元構築記事へと行き着いた。

オクタンの採用理由は「リザカグヤ+レヒレ(水枠)」のレヒレの代用として、また残りのポケモンが重い相手の水妖および再生回復持ち高耐久へのコマとして。オニゴーリでない理由の一つが対レヒレ耐性および鋼メガ枠対策。どのみち相手のメガバシャーモが死ぬほど重いのは変わらないので、フレドラor飛び膝の択で少しでも圧をかけられる点も優秀だと感じた。

#SMの思い出
・長らく不在だった相棒枠をようやく得られたこと(デカグース&オクタン)
・「大統領」などの数多くの愛称をいただけたこと
・日本に帰国してオフや大会に参加し一定の知名度を築けたこと
全てはSMの発売時期と2016年の米大統領選がかぶったことから始まった。ありがとうトランプ大統領
https://twitter.com/nogizaka_loony/status/928598543853481985

上記のツイート通り、ポケモンサンムーンは私の20年に及ぶポケモン生活の中でも、もっとも実りのある環境だった。SMが船出だとしたら、USUMは繁栄の時代としたい。本家トランプ大統領も、おさわがせなゲテモノ枠として世に出てきたが、今はようやく大国の一指導者として新時代の風を吹かせつつ、そのカリスマ性を盤石なものにしつつある気がしている。たとえゲームの中とは言え、大国の指導者の名を借りる以上、あるいは「大統領」という愛称で呼ばれる以上、そうした「美徳」を体現しようとするのは1トランピスト(トランプ支持者)として最低限の礼儀・責務であると考えている。

……そう、私はただの名ばかりの大統領で終わる心算はない。ポケモン界の大統領として、研鑽を積む気でいる。皆様には今後ともこのワガママにお付き合いいただくよう、心よりお願い申し上げます。

WE WILL MAKE POKEMON GREAT AGAIN, Greater than ever!!
(我々はポケモンをかつてないほど偉大にする)

【S5最終335位使用構築】ビダルオクタンver2.0【最高/最終2003】

※今回は『第38回あんぐらオフ』ベスト8入賞の使用構築紹介も兼ねています。

みんな。わしや。最近本来のHN「ルーニィ」で呼ばれることの全くなくなった「大統領」こと「ルーニィ@Trump」(@nogizaka_loony)や。

今期も無事レート2000越えを達成できたで。しかし残念ながら今回はデカグース入りやない。というのも、あのどう足掻いても無振りメガガルに毛の生えた程度の耐久しか持てず、足は遅い、攻撃技範囲も貧相、補助技も特化しているというにはいささか覚束ない相棒を使って強者の仲間入りを果たすには、いかんせんネタ切れ感やマンネリズムを禁じ得なかったからや。相棒ポケをポンと放り込んでなおかつ選出もまともにできんツマラン構築よりは、もっとエキセントリックでエキサイティングな構築をひねり出すほうが余程有意義に思えた。

一応ヌシポケのデカグース氏にはUSUMにて「威力200+ABCDS3段階上昇」の専用Z技を習得することを願い、執務室のフカフカ椅子でふんぞり返って待っててもらうことにした。「果報は寝て待て」ともいう。もしかしたら永眠になるかもしれないが、それはまたその時だ。

そこで今期用のポケモンで目を付けたのが、デカグースと同じく序盤ノーマル枠のビーダルだった。前回の「【第16回カントーポケモンオフ使用構築】KP9デカダル【敢闘賞受賞】」記事でも紹介した「起点作り特化型」。そこに相性が良いムラっけアタッカーで、S3-4で我が快進撃の主砲として活躍しお馴染みのオクタンを追加。共に煽り性能顔面偏差値の高い悪夢のコンビが誕生することとなった。

★★★★★★★★★★★★★★★

型紹介
★ビーダル@気合の襷
性格:臆病 特性:ムラっけ
凍える風/電磁波/挑発/ステルスロック
154-xx-80-107[252]-81[4]-135[252]

S→最速70族抜き(最速)
C→ぶっぱ
B
★オクタン@食べ残し
性格:臆病 特性:ムラっけ
熱湯/タネマシンガン/身代わり/守る

177[212]-112-97[12]-126[4]-99[28]-106[252]
S→最速
H→16n+1
B
★ボーマンダ@メガ
性格:慎重 特性:威嚇 → スカイスキン
秘密の力/竜の舞/身代わり/羽休め
195[196]-156[4]-101[4]-x-143[236]-129[68]
→ 195[196]-166[4]-151[4]-x-154[236]-149[68]

S→メガ後準速ミミッキュ抜き
D→11n
H→余りで奇数最大値

★サメハダー@メガ
性格:意地っ張り 特性:加速 → 頑丈顎
噛み砕く/氷の牙/身代わり/守る
145-189[252]-60-x-61[4]-147[252]
→ 145-211[252]-90-117-86[4]-157[252]

AS→ぶっぱ
B

★ポリゴンZ@ノーマルZ
性格:臆病 特性:適応力
10万ボルト/冷凍ビーム/テクスチャー/自己再生
191[244]-x-91[4]-160[36]-97[12]-150[212]

S→最速デンジュモク抜き抜き(S上昇後最速フェローチェ抜き)
HB→Z電気テクスチャー時意地っ張りガブリアスの地震耐え
HD→Z電気テクスチャー時C252メガリザードンの日照りオーバーヒート耐え
C→H4振りミミッキュをZテクスチャー後10まんボルトで確定一発
B

★ミミッキュ@マゴの実
性格:陽気 特性:化けの皮
身代わり/電磁波/呪い/挑発
154[188]-111[4]-101[4]-x-138[100]-157[212]

全く思い出せん。
★★★★★★★★★★★★★★★

個別評価

★ビーダル
NN:「Hillary」

はーい、UNOって言ってなーい!!
今回の主役にして、新入荷の♀外国産ビーダル。前回と違うのは「熱湯」→「電磁波」というところ。これによりオクタン展開をより分の良い運ゲに持ち込みやすくした。絶妙なSと豊富な補助技、ムラっけ持ちという圧力はそのまま。
しかし今回レートで数多くの対戦をこなしていた時に気づいた問題点として、身代わり型のミミッキュ俗にいう「メンヘラミミッキュ」を抜けず、またこご風で身代わりをはがせないことがある。いままでボーマンダの身代わりだけを気にして満足していたが、そういう時やはり合計種族値410の壁が立ちはだかる。だってCぶっぱしても107だよ? カプ・ブルルに20振れば同値だ!(わかりにくい例え)

★オクタン
NN:毎度おなじみ全米ライフル協会「NRA」

地味に3期連続入閣はデカグース大統領と同格である。型も同じため詳しくは割愛するが、オクタンというポケモンの強みは「カプ・レヒレ」「アシレーヌ」といったムラっけ妨害役に強いこと、「メタグロス」「ハッサム」「ルカリオ」といった鋼タイプメガ枠の優秀な先制技で致命傷を受けにくいということである。ちなみに弱点はマヒの入らない電気タイプにタイプ相性的にも弱いこと、ポリゴン2のトレースに不利を取りやすいこと(ここはタネマシンガン→アシッドボムで対応できる)、麻痺らせてもスカーフテテフ等を抜けないデカグースと同じS種族値だということ。この3点のケアはオニゴーリよりもしやすいはずなので、せめてもうちょっとはレートで見てもよいポケモンだとは思う。当たりたくはないが。

★ボーマンダ
NN:大統領専用機「エアフォース」ワン
よくある高耐久を活かし身代わりをはりつつ積んでゆく慎重マンダ……と思いきや。ワンウェポンが通常フィールド時3割マヒの「秘密の力」である。ただでさえ火力不足の慎重マンダに余計威力不足の技持たせてよいのか、と思うときもあったが、やはり不利対面でもダメ押しの積みを行えるチャンスを作り、なおかつ非接触技のおかげで場持ちがよい秘密の力は便利だった。全抜きを狙えそうにないときは、積極的に秘密の力をうち捨てる動きをする。これによりあわよくばオクタンが麻痺った状態の相手に無償降臨できる。

★サメハダー
じつは結構よく使っているポケモンで愛着はあるのだが、今回は毒展開をしないため身代わりが腐りやすかった。かといってステロさえ巻いておけば全抜きできる環境でもないため、要検討枠その1。

★ポリゴンZ
カンポケの時と一緒。ビビヨンのみならず、やはりムラっけ選出とも相性のよい耐久値を上げられる積みアタッカー。こいつを活かすならもう少しスカーフ地面枠へのケアをしたかった。

★ミミッキュ
メンヘラミミッキュ……のはずだがなぜか痛み分けが入っていない。ポリゴンZへの負担が大きい構築のため、なるべくZは持たせたくないからという理由でこうなった気がする。選出率0。

★★★★★★★★★★★★★★★

選出
先発は「ビーダル」ほぼ確定。裏に「マンダ」「ポリゴンZ」「オクタン」から2匹。
ただしよほどサメハダーの通りが良ければサメハダーを、初手メガガルーラが読める場合は威嚇を入れにボーマンダから入ることもあった。マンムー入りにはボーマンダ「後投げ」をし、捨てる動きをする(前代未聞)。Aが下がったりマヒったマンムーは、オクタンのエサだからだ。

★★★★★★★★★★★★★★★

補足

今回はいつもにもまして未完成度の高い構築だったが、「ミミッキュ」「サメハダー」の枠を「カプ・ブルル」「ウツロイド」にしたものを『第38回あんぐらオフ』で使用し、5-2の予選2位通過からのベスト8までは行っている。ウツロイドは毒みがまも型で、ブルルは混乱回復実を持たせたクッションアタッカー型だった。カプ・ブルルのグラスフィールド下では、マンダの秘密の力が「3割眠り」という壊れ追加効果を発生させることから思いついた組み合わせだったが、よく考えてみればムラっけオクタンを使う以上、数ターンで解除され尚且つ確定眠りターンを稼げない(大抵マンダのほうが早い)サポートは、博打のうえに更に博打を上乗せするような愚策だった。

本当に完成度が低くなぜ予選を抜けられたり、レート2000に乗せられたのか分からない構築だが(そこ、対戦回数が異常だから、とかいわない)、思うにガルーラの親子愛がなぜ強いかとよく似ている。メガガルーラの親子愛の真価は本来ゲームバランスを保つため低く設定されている技の優秀な追加効果が、実質倍の確率で発動してしまうところにあると思っている。だから試行回数を1回ふやしてやれば、ほかのポケモンの2倍の発動率で火傷だの麻痺だの凍りだのが発動することになる。メガボーマンダの優秀な耐久力とビーダルの起点作成能力、そしてオクタンという時間経過で無限の可能性をうみだす存在がシナジーを織りなした、と考えれば結構噛み合っていたのかもしれない。

私のポケモン対戦における信条は「確率を制するものがポケモンを制する」だ。不意の急所によって泣いた受けルーパーやサイクル構築使いの方は多いだろう。たった1回の1/16がゲームセットを齎すものだとしたら、確率を二重三重の手段によってカバーする構築というものは、単なる「運ゲ」に留まらない最も盤石な勝ち筋の1つなのではないか、とすら思えてくる。

長くなってしまったが要約すると……

闇最高!!!ウェーーv(゜∀。)vーーーイ!!!!!!

【第16回カントーポケモンオフ使用構築】KP9デカダル【敢闘賞受賞】

[


みんな。わしや。ハマの大統領ことルーニィ@Trump(@nogizaka_loony)や。

1年半前に日本に帰ってきて初めてオフに行ってきたで。

第16回カントーポケモンオフいう大会で、シングルバトルを専門とする猛者が80人も集まる場所やった。

人生初めてのオフということで、なんとか華々しいデビュー戦を飾りたいと思い、主催者きっての願いからデカグース入りを再模索(マジでめんどくさかった)+「アロハ+便所スリッパ+レイバンのグラサン」という三種の神器を引っ提げて戦地へと赴いたわけである。

ただ相棒ポケをポンと放り込んだだけでは芸がないような気もしたので、もう一枚デカグースとビジュアル面での相性が良い(=選出画面での圧力をかけられる)ポケモンが欲しいと思い、そうして白羽の矢が立ったのが……

ビーダルというポケモンだった。煽り性能高いやろ?


構築としては「ビーダルというムラッケのイメージが強いポケモンの、秘めたる起点作成能力を前面に引き出した『起点構築』」となっている。

★★★★★★★★★★★★★★★

型紹介
★デカグース@ラムの実
性格:意地っ張り 特性:適応力
暴れる/岩石封じ/欠伸/守る
191[220]-149[44]-95[116]-xx-96[124]-66[4]

HBD→マンダの捨て身とか適当に色々耐えられる程度
B

★ビーダル@気合の襷
性格:臆病 特性:ムラっけ
凍える風/熱湯/挑発/ステルスロック
154-xx-80-107[252]-81[4]-135[252]

S→最速70族抜き(最速)
C→ぶっぱ
B
★フェローチェ@格闘Z
性格:控え目 特性:ビーストブースト
気合球/冷凍ビーム/めざめるパワー地面/蝶の舞
146-x-66[68]-201[204]-57-201[236]

S→最速130族抜き
C→C=S調整
B→残り

★ビビヨン@食べ残し
性格:臆病 特性:複眼
暴風/蝶の舞/眠り粉/身代わり
177[172]-xx-99[228]-110[92]-70-135[108]

S→最速70族抜き
HB→Aぶっぱミミッキュの影うちを身代わりが確定耐え/A4ガルドの影うちを身代わりが中乱数耐え

★ジュペッタ@メガ
性格:図太い 特性:お見通し
凍える風/挑発/呪い/道連れ
167[220]-x-114[148]-104[4]-97[108]-89[28]
→ 167-x-125[148]-114[4]-117[108]-99[28]

HB→メガバシャーモのフレドラ耐え/メガボーマンダの捨て身タックル耐え
HD→控えめテテフのサイコキネシス耐え

★ポリゴンZ@ノーマルZ
性格:臆病 特性:適応力
10万ボルト/冷凍ビーム/テクスチャー/自己再生
191[244]-x-91[4]-160[36]-97[12]-150[212]

S→最速デンジュモク抜き抜き(S上昇後最速フェローチェ抜き)
HB→Z電気テクスチャー時意地っ張りガブリアスの地震耐え
HD→Z電気テクスチャー時C252メガリザードンの日照りオーバーヒート耐え
C→H4振りミミッキュをZテクスチャー後10まんボルトで確定一発
B

★★★★★★★★★★★★★★★

個別評価

★デカグース
NN:みんな大好き「DonaldTrump」

いつもの大統領。今回は旗持ち、つまりは見せポケ。
ノーマルZをポリ乙に取られたため何の役にも立ちそうにないアイテムを持たせられた。
選出率0。

★ビーダル
「S下降技」+「ステルスロック」+「挑発」という起点作成に必要な要素をすべて兼ね備えたダークホース。更にビーダルはSが71族つまりこご風1回で130族を抜け、ミミッキュの影うち無効、厄介なボーマンダの身代わりもCぶっぱこご風によって破壊できる。
本構築では採用しなかったが電磁波も覚えるため、非ビビヨン構築ではその採用も要検討。
ムラッケな理由は単純に煽り性能。こご風当てたターンにSが下がったり、いきなり回避が上がってなかなか死ななかったりと、1/7のミラクルを起こすハプニング製造機でもあった。
選出率は8/8で堂々の1位。まさに主役。

★フェローチェ
NN:よく見ると親父に顔が似ている別嬪さん「IvankaTrump」

S4と一緒。
元はウルガモス(NN: KyokoKano)だった。ファビュラス姉。土壇場になり姉はトランプ娘に取って代わられた。ウルガのKPは結構高めだったため、その変更なしでは敢闘賞(勝ち越ししている中でのKP最下位に送られる特別賞)は得られなかった。姉妹の中を引き裂いたからこその産物。

★ビビヨン
NN:「MikaKano」

ファビュラス妹。調整は拾いもの。ビビヨンは基本起点補佐してから出すものだと考えているので、Sは最低限でよいと考えた。その分物理耐久に厚く振ったおかげで、厄介なミミッキュに対して有利を取りやすくなった。コケコレヒレが多かったためやはり選出率は控えめだったが、出せた試合はほぼ全抜きしていた。さらにこのポケモンの選出圧力で、裏のポリゴンZが通りやすかったと考えれば、やはりゴーリ等に並ぶ害悪界のエースなのかもしれない。

★ジュペッタ
NN:「ルペン」

2017年のフランス大統領選で大波乱を巻き起こした極右政党「国民戦線」の頭首マリーヌ・ルペンから。
メガ後の種族値配分は「A+50」「B+10」「C+10」「D+20」「S+10」だが、最たる長所のA種族値165をまったくなかったことにする実質種族値390族。道連れは自分自身を対象とする技のためサイコフィールド下でも発動する優れ技なのだが、ジュペッタの場合攻撃技に乏しく、威力不足且つ無効のあるシャドークロー、命中不安ダストシュート、ため技シャドーダイブ等しか覚えない。これでは状態異常にとことん弱く、1:1交換を狙ううえでも不安材料が残る。
そこで見つけたのが「凍える風」。本来ジュペッタの苦手とする積みマンダに対して身代わり確定破壊の安定したウェポン且つ、1:1の狙えない相手には後続に繋ぐ動きができる。状態異常技でないからビビヨンとの相性も良い。難点はラス1性能が壊滅的にないことだが、その点を差し引いても扱いにくいピーキーな性能であるメガジュペッタの、新たなテンプレの一つになれば良いと考えている。
確定技は「凍える風」「道連れ」。準確定で「挑発」。あとは例えば呑気にして物理技を入れたりして、いろいろカスタマイズしてほしい。特性は不眠にすればガッサに強く出られるかもしれない。

★ポリゴンZ
ビビヨンの苦手とするカプ・コケコやカプ・レヒレに圧倒的に強い積みアタッカー。攻撃性能だけでなく防御性能も上昇するため、こご風サポートからの展開が強い。なお「ポリゴンZ+ビビヨン」の組み合わせは拾い物であるため、是非探してみて欲しい。自己再生は身代わりと選択だが、Zじゃれつく→影うちなどで後続の先制技圏内に入れてこようとする相手にめっぽう強くでられるため、私は自己再生派。身代わりも試したい。

★★★★★★★★★★★★★★★

選出
先発は「ビーダル」ほぼ確定。
あとは「ビビヨン」「ポリゴンZ」「フェローチェ」から刺さりやすいポケモンを1-2体選ぶ。
初手バシャーモが読める等して後続の起点にしにくいと判断した場合は、「ジュペッタ」を間に挟む。
デカグースは知らん

★★★★★★★★★★★★★★★

結果
4-4での予選落ち。しかし午前の部は3-0で終えており、まったく戦えない構築ではなかった。しかしビビヨンはフィールド環境ではなかなか部の悪いポケモンであるのは事実で、選出率は控えめだった。ビビヨンとポリゴンZ以外はもっと適任のポケモンがいるかもしれないが、少なくともこの異常な並びだからこそ私は鮮烈なデビューを飾れたのだと考えれば、デカグース大統領のお飾りさも決して無駄でなかったと考える。そして何より選出画面の見た目がやばい。デカグースとビーダルって。

選出画面で相手の心理に揺さぶりをかけることから、私のゲームは始まる。

【大会レポ】マゴバシャ・クラシック


お久しゅう。わしや。最近「大統領」とばかり呼ばれて「ルーニィ」と呼ばれないルーニィ@Trump(@nogizaka_loony)や。

今回はt/T(@tTriaak)さん主催の『マゴバシャ・クラシック』(MBC)に出てきた。所謂パートナールール制の大会なのだが、結構ルールが変則的なので説明がメンドイから、詳細は以下のリンクを参照にしてほしい。

オンライン大会『マゴバシャ・クラシック』要項 - t/Tのパワフルハーブティー

要約すると

  • 4〜9体のパートナーを事前登録+自由枠1体。
  • 予選三試合中に全パートナーを消化すると決勝T進出。
  • 2勝且つ消化できていないなら敗者復活戦進出。

つまりは「2戦目3戦目になるにつれ、枠がどんどん制限されてゆく強烈なメタゲーム」っちゅうことや。

t/T氏は以前行われた5人1組のチーム対抗戦『からきおす杯』の我が「ホワイトハウス」の大将(登録名プーチン)であり、あんにゃろ「デカグースをパートナーに組み込めば参加を認めます^^」とかぬかしおった。

ただでさえ枠数のシビアなメタゲームに、合計種族値418のウ〇コを引っさげて大統領は国の威信を賭けて挑むのであった。

=====

★パートナー

デカグース/ミミッキュ/ゲンガー/ナマコブシ/フェローチェ

パートナー総数は「最悪2勝で予選抜けでき」「自由枠をフルに使え」「6体で挑める」"5体"とした。
デカグース絶対構築入りの性質上、さらにパートナーズがどんどん制限されてゆくというルールを考えると、防御面のタイプ相性を考慮した構築はまず不可能だと考えたため、デカグース以外も1:1交換を狙えたり、タイプ相性を無視できるポケモンをチョイスしていった。
ゲンガー・ミミッキュの2体は単体性能が高く、道連れや呪い等で1:1交換を狙いやすいためピック。
フェローチェは対策は容易だが、対策できるポケモンが限られてくる当ルール上強いのではないかと思って選択。Z技使用を念頭に置いていたため、自由枠ではなくパートナーとしてのエントリーとなった。
ナマコブシは正直パートナー向けのポケモンではないが、自由枠のZ技使用禁止というルール上致し方なかった。

……もうお分かりだろう。私はパートナーズルールというものに慣れていない。初体験なのだ。ゆえにほかの参加者のパートナーを見て、粗のない綺麗な並びを見て「ヤベェヤベェ」と始まる前から膝が震えていたのである。武者震いのようにふるまってはいたが、実際は尿意MAXのまるちゃんあるいは生まれたての小鹿のようなものだったのだ。

★ブロック
死のグループ「プラターヌブロック
デカグースにフリーザーにヤルキモノに受けルってなんやねん。

=====

★予選第一試合: 桟敷さん

ヤルキモノ/テッカグヤ/リザードン/ゲンガー/カプ・コケコ/ドリュウズ

ブロックが発表された時点から、予選リーグ最強の相手はこの人だと思っていた。理由としては
・1戦目でお互いに選出制限が全くない
・全体的に型が豊富且つ高種族値なポケモンが多い
・Sのラインが高く上から殴ることに特化
・……してると思いきや、ドンと立ち塞がるデブタケノコテッカグヤ
相手の自由枠がなんであれ、後々のことを考えると消化しておきたいポケモンというのがいる。そのため育成を最小限に抑え、予めプラン通りの勝ち筋を通す方向性で構築を組んだ。

・デカグース@襷 陽気AS 張り込み 地震/挑発/岩石封じ/欠伸
・ナマコブシ@アクZ 図太いHB 飛び出す中身 カウンター/どくどく/自己再生/置き土産
・カイリュー@ラム 陽気AS マルスケ 地震/雷P/竜の舞/ドラゴンクロー

カイリューを通すことだけに念頭を置いた。コケコ、ドリュウズ、ゲンガー、リザXには「地震」、カグヤ&リザYには「雷P」が刺さっている。ドラゴンクローは自由枠と、リザ対面の際の安定した攻撃技として。
ナマコブシは挑発を打たれることが容易に想像できたため、アクZ置き土産での起用。疑似三日月の舞でカイリュー再降臨を狙う。
デカグースに関してはいち早く消費しておきたかったこと+相手のスカーフ及び掠め手妨害のため。

……お分かりだろうか。私は事前考察の段階であるポケモンをなめ腐って無碍にしていた。
ASカイリューでは輝石ヤルキモノを落とせないのだ。
実際の相手の選出:
カプ・コケコ、ドリュウズ、ヤルキモノ(自由枠:モロバレル)

負け。

ヤルキモノを落としきれなかった。

=====

★予選第二試合: 雪見だいふくさん

(ラッキー)/ドヒドイデ/エアームド/ゲンガー/バンギラス/(グライオン)/ミミッキュ

一般的な受けルの並びにミミッキュが入った形だな、というのが第一印象だった。ということはカクトウZフェローチェの一貫さえとれば勝てる。その際に邪魔な「エアームドの頑丈」「ミミッキュ」を牽制&対策するために自由枠には「カエンジシ」を選択した。
しかしご存知の通り決勝進出を狙うならば私にはもう後がない。5体のパートナーを2勝の中で消費するには、どちらかの試合で自由枠を使わないという選択をしなければならない。
最終戦のルイさんと雪見さんのパートナーズを見比べたとき、雪見さんのほうが基本選出で対処しやすそうだったためカエンジシはブラフ、以下のパートナーズを通すこととした。
また雪見さんはパートナー総数が多いため、どんな自由枠が来ても自由枠を選出する余裕はないと考え、パートナーズだけを念頭に置いた。

・デカグース@チョッキ HB腕白 とんぼ返り/空元気/暴れる/岩石封じ
・ミミッキュ@マゴ HS陽気 呪い/鬼火/挑発/身代わり
・フェローチェ@カクトウZ bCS控え目 気合玉/冷凍B/めざ地/蝶の舞

至って単純な選出である。
デカグースはミミッキュの化けの皮及びエアームドの頑丈をつぶすためにトンボを採用。ミミッキュがZぶっぱをしてくることも考えるとHB以外の選択肢はなかった。
ミミッキュは相手のミミッキュが重いため最速で、鬼火でごまかしつつ定数ダメージを与える。
フェローチェはS4で使用した全抜きエース型である。

実際の相手の選出:
バンギラス/エアームド/ドヒドイデ(自由枠:バシャーモ)

勝ち。

バシャーモ来られてたらやばかったが、ガン無視。バンギVSデカグース対面でバンギがムドーに引いてくれたため、きれいにトンボが入った。
カクトウZのタイミングと、一発気合玉をバンギラスかエアームドのどちらかに当てなければならない運がシビアだったが、無事当ててくれてフェローチェを通すことができた。

主催者のt/T氏はマジで今回私のデカグースがお荷物だと思っていたようだが、この試合は特にムドーの頑丈をつぶさなければ勝てなかったため、デカグースは大いに役に立ったことは名誉のために言っておく。エ、トンボができれば別にツツケラでも良かった?不敬罪でブタ箱にぶち込むぞ

=====

★第三試合: ルイさん


フリーザー/バンギラス/ドリュウズ/カプ・ブルル/ドヒドイデ

最終試合は予選敗退の決まっているルイさん。私は1勝1敗だが、2戦目で一気に3/5体のパートナーズを消費できたため、割と決勝T進出には王手がかかっていた。
このルール最終戦に近づけば近づくほどメタゲームが苛烈さを増し、さらに王手VS予選敗退確定の場合、王手側に多大な選出縛りがあるため、かなり緊張を要する。
よって相手のメタの裏をかき自由枠を通す戦法が絶対条件だと思えたため、自由枠の選択には熟考を要した。

ルイさんのPTを見てパッと思ったのがサイクルを回させない超火力に弱いこと+低速気味なこと。
その分フリーザーもドヒドイデもカプ・ブルルも掠め手が豊富なため、こちらのゲンガーとナマコブシは勝ち筋を通す妨害に特化させることにした。
そして生まれたのが
・ゲンガー@襷 HC控え目 ヘドロ爆弾/挑発/トリックルーム/呪い
・ナマコブシ@ドクZ HB図太い 飛び出す中身 挑発/身代わり/浄化/バトンタッチ
であり、相手の挑発や身代わりや吠えるや黒い霧をトリル下のナマコブシの挑発によって逆に封じ、トリルターンを稼いだ後安全にエースにつなぐことだった。
エースには
・ローブシン@フィラ hAs意地っ張り 根性 雷P/冷凍P/ドレインP/マッハP
を選択。雷Pによってドヒドイデとフリーザー、冷凍Pによってブルルを見られるようにした。ブルルのクサZ等が怖かったため、混乱実による回復を狙った
……はずだったが。

実際の相手の選出:
フリーザー/バンギラス/ドヒドイデ(自由枠:グライオン)

フリーザーVSゲンガーで相手がバンギラスに引いてきたところにトリルが決まり、安全にナマコバトンへの布石が決まる。ナマコも挑発で後投げドヒドイデの黒い霧を封じ、勝利は目前かと思いきや……

スカーフバンギラスやけくその冷凍Pによりローブシンが凍った。

そのあとドヒドイデに黒い霧を打たれ、溶けたターンにフリーザーの零度が直撃。

負け。

MBC予選史上最高のエンタメ試合を披露してしまった。選出戦法共に圧倒的優位に立っていたため悔しかった。
ただバンギVS武神対面で裏への一貫を意識した私が嘗めて雷Pを選択してしまったことが敗因でもあるため、プレミといえばプレミでもある。

=====

……よって私のパートナーズ制大会初陣でもあるMBCは1勝2敗によって大笑いの中、幕を閉じた。

しかしパートナー選択の奥深さや考察の喜びなど、マンネリ化やレート至上主義の跋扈激しい昨今のシングル対戦では清涼剤と呼ぶにふさわしい新鮮さを味わえたのもまた事実である。

パートナーズの選択方法等まだまだ自身の未熟な点が浮き彫りになったと考えており、まずそこが第一の改良点なように感じる。

声をかけてくれた同志t/T現ロシア大統領およびプラターヌブロックのガチキチ共皆さんには感謝の念が尽きず、第二回があれば是非パワーアップしてより万全な体制で参加したい。

そして次回もまた「大統領暗殺計画成功しちゃいました^^」とほざいたルイさんと同じブロックに入ることを切に願う。



覚えてろよ。

もうナマコブシは使わねェ。

【S4最終173位・シングル使用構築】デカグース式超音速Octa-Bombing【最高/最終2023】



みんな。わしや。ハマの大統領ことルーニィ@Trump(@nogizaka_loony)や。

シーズン4は第七世代自己最高レートを更新、デカグース入りとしてはバンク解禁後3期連続の2000越えとなる。

今までは使用率1位のチートポケモンミミッキュによるスイッチトリル戦法で、無理やりデカグース唯一の強みである高火力ノーマル物理を押し付ける戦い方をしてきたが、いい加減芸がない思われたので別の戦い方を模索してみた。

構築としては「デカグースと似たようなゴーストで止まるアタッカー(後述)」と「相手のパーティに1体は入っているゴーストポケモンへのメタ」を意識した形となっとる。


型紹介
★デカグース@気合のタスキ
性格:陽気 特性:張り込み
地震/岩石封じ/欠伸/守る
163-162[252]-80-xx-81[4]-106[252]

AS→ぶっぱ
B★フェローチェ@格闘Z
性格:控え目 特性:ビーストブースト
気合球/冷凍ビーム/めざめるパワー地面/蝶の舞
146-x-66[68]-201[204]-57-201[236]
S→最速130族抜き
C→C=S調整
B→残り

★フーディン@メガストーン
性格:臆病 特性:マジックガード→トレース
サイコキネシス/エナジーボール/めざめるパワー氷/電磁波
143[100]-xx-93[64]-207[92]-125-222[252]

S→最速
HB→A200一致地震15/16耐え&A182一致逆鱗9/16耐え
C→残り

★オクタン@食べ残し
性格:臆病 特性:ムラっけ
熱湯/タネマシンガン/身代わり/守る
177[212]-112-97[12]-126[4]-99[28]-106[252]

S→最速
H→16n+1
B★カエンジシ@バンジの実
諸事情により機密事項
13/09/2017加筆:
性格:臆病 特性:緊張感
火炎放射/我武者羅/身代わり/鬼火
161-x-118[204]-136[52]-86-173[252]
S→最速
H→4n+1
B方面→ミミッキュのじゃれつく身代わり確定耐え

★ガブリアス@ドラゴンZ
性格:陽気 特性:鮫肌
地震/逆鱗/炎の牙/剣の舞
183-182[252]-116[4]-xx-105-169[252]


個別評価

★デカグース
NN:みんな大好き「DonaldTrump」

今回はタスキが余ったので大統領にタスキ。別に向こうじゃ日本みたいにタスキ巻いての選挙活動はしない(何よりスタイリッシュな大統領には似合わない)
技構成は起点展開及び張り込み発動のための欠伸、ギルガルドに比較的有利なため地震、S操作の岩石封じ。
守るは、ポリ2等のたとえ眠ったとしてもデカグースの攻撃を耐えきれる高耐久ポケモンや、ランドロス等のトンボルチェンに対する回答。

★フェローチェ
NN:よく見ると親父に顔が似ている別嬪さん「IvankaTrump」

ミミッキュ、ギルガルド、水妖以外には滅法強い殲滅の実質的ファーストレディ。
この型のフェローチェは最近一般的だが、主としてサブウェポンはめざ地・冷凍B・虫のさざめきからの選択になると思われる。
さざめきを今回切った理由は単純に虫技の通りが悪いからだが、テテフ・クレセの突破がかなり難しくなるため再考の余地あり。

★フーディン
NN:トランプ政権のダースベイダー「SteveBannon」

どこかからの拾い物調整なので恐縮だが、詰まるところフェローチェやオクタンの苦手なゲンガーに有利且つ、自身がアタッカーにもなれる麻痺撒き。
オクタンがマンダに対して弱い(というか単純に処理時間がかかりすぎる&ハイボは無理)なので、少しでも負担を与えられるめざ氷。
ガブリアスやランドロスに対して使うことも多い。
残る1枠だがバンギもガルドも麻痺らせちまえばいいケースが目立ったので、カバルドンの迅速な処理用にエナジーボールを持たせた。
ゲッコウガも処理出来てきもちいい。

★オクタン
NN:共和党最大の支援者にして米国最大の愛国者集団『全米ライフル協会』の略称「NRA」

今回は麻痺をちゃんと撒くのでSに振り切った。
麻痺らせてもスカーフテテフを抜けないのはご愛敬。
タネマシンガンだが、主にムラっけと見たら無条件に出てくるアシレーヌ&レヒレ、更にオニゴーリと違って一撃技を持たないことにより図々しいツラをしてやってくるドヒドイデに強く出られる。
具体的に言うと、タネマシンガンの(無駄に)高いPPのお陰。
黒い霧+自己再生より熱湯+タネマシンガンの方がPPが高いため、競り勝つことができる。

★カエンジシ
考案者の意向を重視して今シーズンはまだ秘密。
でもこのポケモンの採用理由として真っ先に思いつくのは使用率1位のミミカス処理であり、事実その通りなのでご想像にお任せします。

13/09/2017加筆:
結構前に考案者からの許可が出ていたのだけれど、ついに公開します(めんどくさがり)。
対ミミッキュ最終兵器。呪い型は混乱回復実によって、アタッカー型は鬼火によって安全に処理する仕様。さらにみががむによりタイプ的に不利な相手(例レヒレ)を強引に削ることもできる。しかしワンウェポンが火炎放射のせいで身代わりマンダやニトチャリザには隙を見せやすく、また緊張感のせいでカエンジシが引っ込んだ瞬間にレヒレの回復実が発動して体力が1/4ないしは1/2回復するという状況もままあったため、「鬼火→ハイパーボイス」「緊張感→自信過剰」も検討対象(ゴミ特性)。ピーキーな性能ながらも、独自の役割範囲のあるピーキー且つ面白いポケモンではあった。


★ガブリアス
単純な初手コケコ牽制。
選出率はほぼ0。こいつそんなんばっかだな
ってか欠伸展開するならステロいれろよ


選出
特に決まってはいない。
ただピースとしては「オクタンはフーディンの後」「フェローチェは掃除役」「カエンジシはストッパー」「デカグースはフーディンが仕事を出来なさそうなときの先発」といった感じで、テケトー臨機応変に組んでいった。

オクタンは正直今世代最強のムラっけポケモンな気がしなくもない。
フェローチェや、あるいは一般的なムラっけポケモンであるオニゴーリが止まりやすいポケモンに強いムラっけポケモンがオクタンであり、PPの弱点も克服し兎角スタミナが高い。
2期続けてオクタン使ったんでそろそろ別の補佐役探します。

辛いポケモンはメガヘラクロス。
クレセドランと組んでのトリル展開がかなり億劫になる。
幸いボーマンダ環境でそこまで数を見なかったのが救いか。


ちなみに真皇杯ラスチャレは直前まで行く気満々だったのに、溶連菌こじらせて39度の高熱出して無事死亡。


畜生。わしが行っとったら優勝しとったんに。

【S3最終208位・シングル使用構築】デカグース流可変式Octa-Trap【最高/最終2014】


みんな。久しぶりやな。ルーニィ@Trump(@nogizaka_loony)や。

シーズン3も『デカグース』っちゅう序盤のコラッタポジションの進化系を相棒に据えて、レート2000の壁を越えたで報告させてもらうで。

前回も言うたけど、このデカグースっちゅうポケモン、合計種族値が418しかあらへん。

レートの主人公ガブリアス様の2/3ちょっと、タイプは受け出しの利かんノーマル、特性もそこまでバランスブレイカーやないし、おまけに足も遅い。

わしがそれでもこのポケモンを愛し、このポケモンでレート2000という一つの目標を達成できたのは、「最低限の役割を保証できるスペック」「TrumpというTNでデカグースを使うというエンタテイメント性」そして何より「デカグースというポケモンの可愛さ」があったからに他ならん。

単体で見たらどうしても他のKP上位の強ポケ様たちには敵わん。

せやから「選出面での圧力」「不確定性による恐怖心」を煽ることを念頭に組んでみた。


型紹介

★デカグース@こだわりハチマキ
性格:勇敢 特性:適応力
暴れる/地震/空元気/とんぼ返り
179[124]-178[252]-86[44]-xx-88[60]-68[20]

A→ぶっぱ
B

★ゲンガー@メガストーン
性格:臆病 特性:呪われボディ→かげふみ
シャドーボール/ヘドロ爆弾/道連れ/トリックルーム
135-xx-81[4]-182[252]-95-178[252]
→135-xx-100[4]-222[252]-115-200[252]

S→最速
C→ぶっぱ


★ミミッキュ@フェアリーZ
性格:意地っ張り 特性:化けの皮
じゃれつく/影打ち/呪い/トリックルーム
159[228]-156[252]-104[28]-xx-125-116

A→ぶっぱ
HB→メガギャラドスのA↑1一致80技 最高乱数切り耐え


★モロバレル@気合のタスキ
性格:控え目 特性:再生力
ギガドレイン/ヘドロ爆弾/目覚めるパワー炎/キノコの胞子
189-xx-122[252]-150[252]-101[4]-50

※王冠前提
HB→メガガルーラの親子愛捨て身タックル確定耐え
C→ぶっぱ
ギガドレインの回復量意識の低H努力値


★オクタン@食べ残し
性格:穏やか 特性:ムラっけ
熱湯/アシッドボム/身代わり/守る
177[212]-xx-115[156]-126[4]-121[116]-68[20]

S→↑2で最速70族抜き抜き=↑4で130族及び調整スカーフ抜き
HB→メガバシャーモの飛び膝蹴り耐え(いないけど)
HD→残り
B
★バンギラス@イワZ
性格:意地っ張り 特性:砂起こし
ストーンエッジ/噛み砕く/地震/ステルスロック
207[252]-204[252]-130-xx-120-82[4]


構築経緯

今回もデカグース使わなきゃならん(義務感使命感)

いつ見てもSひっくり返して一貫性を作るしか活路が見いだせん……→ミミッキュ続投

S2で使ってた襷サメハダーが意表突けなくなってきた(致命的)。新しいゴリ押し地雷タスキ役見つけないと……

BCモロバレルの記事発見。これや!!

メガヤドラン入れて再生ループみたいなことしてたけど、やっぱ遅いの辛いなあ。サイクル回せないしどうすべか……

あ、11交換、あわよくばトリルも張れるメガゲンガーでいいやん

テッカグヤうっぜ。っつーか突っ込んでこない中速低火力高耐久ポケモンうっぜ→オクタンでハメちまえ

相手のゲンガーが深刻にうっぜ→置物による選出抑制(バンギラス)

完成してない


個別評価

★デカグース
説明不要、最強の空元気搭載ハチマキ適応力マン。今シーズンはギルガルドが増えてきた気がしたので、気休めの地震。とんぼ返りはミミッキュの化けの皮剥がしに使えるかなと思ったけれど、一貫性がとれないときにデカグースが場にいる=負け濃厚なので、混乱自傷に怯えなくて済む恩返し/八つ当たりでも入れておくべき。この中途半端なSは、メガゲンガー採用によりポリ2やアシレの上をとらなくても良いと判断したから。なんなら最遅でもいいし、物理特殊どちらかに厚くなるよう振った方がよかったかもしれない。選出率は残念なことに5位

★ゲンガー
前構築の襷サメハダーが担っていた11交換要素と、読み失敗のときのバックアップが後続でできる道連れトリル型。比較的有名な型だが、後述のモロバレルと相俟って脱出ボタン持ちの滅び構築だと思われやすかったのかもしれない。スカーフでないランドロス、マンムー等が問答無用で突っ張ってきたり、リザXやマンダが舞って来たりするので、最高火力のシャドボ/ヘド爆と道連れトリルのダブルパンチでダメージレースに競り勝ちやすかった。食べ残しドラン等の悠長な行動を抑制できるのもおいしい。万が一トリル状態で相手を残したまま倒れても、デカグースやモロバレルがフォローできる。前期の最後に懸念していたポリクチ解禁だが、アタッカーポリ2が増える=ポリ2がトリルを張る=自分みちづれ→相手トリル→みちづれ有効からの逆トリルという流れを作ることができるため、そこまで辛くなかった。

★ミミッキュ
前期に引き続きマッチメーカー。トリル始動、化けの皮をはがした相手のミミッキュ駆除、高速アタッカーの処理、呪いによる高耐久への削り。いずれをとっても一級品だった。トリル始動要員を兼ねている為、必然的にSを削って耐久に回していたが、低速パの宿命ともいえる対ミミッキュへのせめてもの足掻きとしてA2↑の影打ちを耐える耐久は頼もしかった。剣舞がほしくなることもあったが、ラスト1匹をトリル下のモロバレルの胞子と合わせて勝ち筋を残したり、オクタンのまもみがで削り切ったり、単純なゴリ押しトリパに収まらない構築を組めたのはこのポケモンのおかげだと思っている。ただドリュウズ。テメェだけはダメだ。

★モロバレル
本構築最大の地雷。基本的に襷モロバレルはカバルドン軸の保管として使われる面が多いように感じるが、私はむしろ胞子の「即効性のある足止め」による「起点作り」「危機回避」双方をこなせる汎用性に着目。電気無効枠がいないためコケコ、あるいは状態異常撒いてきそうなポケモンが多いことによるレヒレ、炎枠不在によるナットレイを呼びやすい点を考慮すると、コイツがぶっ刺さっている試合はものすごく多かった。起点作りとしては最強の害悪オクタン、あるいは化けの皮温存のためのミミッキュに繋げる。襷を持つ&再生力により、無理やり相手を起点にしたorウェポンで削り取った後も、先制技圏内に入れられない疑似トリルアタッカーとして再降臨できる。ナットレイ入りの構築が多かったandギルガルドより対処を間違えると積みやすいため、イカサマよりめざ炎の優先度が高かった。相手のメガゲンには要注意。

★オクタン
本構築のデカグースと並ぶ選出圧力。基本的にムラっけ持ちは勝ち筋を強引に作る運ゲーマンとして嫌われがちだが、この構築に関してはけっして悪ふざけで採用しているわけではなく、他のどのメンバーよりも明白な採用理由がある。
まずデカグースというポケモンはメガガルーラと一緒で、鋼・ゴースト以外に一貫性のとりやすいアタッカーだが受け出し適性がない。更にガルーラとは違い足が遅く、また積み技を持たないことから全抜きを行いにくいという点で、起点作りとしての襷バレルとはアンチシナジーがある。またモロバレルの起点作り能力だけに焦点を当てた場合、他のメンバーに求められるのはステルスロック等の火力補佐ならびに一貫性の取りやすい全抜きアタッカーを複数揃えることだが、デカグース並びに相性の良いトリルミミッキュの採用により積みサイクルとしての選出が歪む。(威嚇を含む)物理耐久とゴースト鋼以外に強めなのがトリルデカグースであることは、裏を返せばそうしたポケモンを呼びやすいことだともいえる。モロバレルが対処できるナットレイを除いた場合、呼びやすい鋼はヒードラン・テッカグヤ・ギルガルド・ハッサム等だが、それらを相手取る時にムラっけ筆頭のオニゴーリでは抜群を取られやすく、またフェアリーZミミッキュが苦手な炎タイプへの打点もない。そこで目を付けたのが水タイプの優秀なタイプ耐性を持つムラっけポケモンオクタンだった。
まずムラっけを能動的に発動できる「まもる」「みがわり」は確定、タイプ一致のメインウェポンとしては、命中安定で追加効果の優秀な熱湯を選択。キノコの胞子による眠りがマヒ等と違い永続ではないため、アンチシナジーにならない。またオニゴーリの場合、超耐久崩しを意識した「絶対零度」とアタッカー性能を上げる「地震」は二者択一なのだが、オクタンの場合は火力補佐と耐久崩しを両方行えるアシッドボムを覚える。アシッドボムの採用とD方面の厚さにより、積み系構築が苦手な黒い霧レヒレを逆起点にしたり、水タイプであることを活かして新たな身代わりキラーであるアシレーヌに強く出られたりもすることから、オニゴーリ1強なムラっけ環境の新たな刺客になりうると考えている。
まもみがという技構成は、実は下をとったほうがループさせやすい。Sが逆転するor身代わりが壊れなくなるまでターンを稼ぎ能力値を上げることが重要なのだ。その意味でも、Sの低く耐性の優秀なオクタンの採用は、オニゴーリよりも理にかなっていたと思われる。

★バンギラス
オクタン・モロバレル・デカグースそして同速対決に負けたゲンガーがいずれも相手のゲンガーに弱いことから、この枠には対メガゲンガー性能が求められた。ただこの構築全体のプレーンなタイプ性能(電気無効なし・浮いているポケモンなし)もあり、対策が後手後手に回りやすい受け出しポケモンの採用はなるべく避けたかった。ただ展開カット&起点にされるメガゲンガーと、ゲンガーが犬死してしまうスカーフテテフのサイキネを抑制するコマだけは入れなくてはと思い、適当にバンギラスをぶち込んだ。ただトリルアタッカーとして採用するにも火力が不足気味、また一貫性も取りにくいことから完璧な置物と化していた。Aベトベトンあたりのほうがよかったかもしれない。選出率は断トツの最下位。というかゼロ。

バンギラスの枠には長らく「ムウマ@輝石 シャドボ/道連れ/トリックルーム/悪だくみ」が入っており、バレル起点から積みアタッカーとして活躍したり、第二のゲンガーとして11交換を図ったり、第二のトリル張りとして機能したりしていたが、対ゲンガーテテフの必要性を鑑みて解雇。ゾロアークやヘルガー、ガオガエンや火炎玉肝っ玉ガルーラ等も考察していたが、今シーズンは多忙だったこともあり育成を見送っていた。


選出

  • ゲンガー/モロバレル/ミミッキュ

ゲンガーで速やかに11を図り、モロバレルとミミッキュというタイマン性能の高い2体で詰める

  • モロバレル/ゲンガー/ミミッキュ

同じような選出だが、モロバレルから入り疑似催眠祟り目的な動かし方をする。もちろんバレルは再利用する
ラス1トリル呪い下でのバレル再臨は悪夢

  • ゲンガー/ミミッキュ/デカグース

デカグースのノーマル技による一貫性が見込みやすい対面パ、あるいはタイプ相性を重視した中耐久サイクルの場合。積極的にデカグースを選出する

  • モロバレル/ミミッキュ/オクタン
  • モロバレル/ゲンガー/オクタン

最終兵器オクタンによる基点構築

  • ゲンガー/ミミッキュ/オクタン

ヤンキーオクタン


構築的に重いのは「メガゲンガー」「なにをしてくるかわからんミミッキュ(わかれば対処できる)」「身代わりをするリザードン」「コケコ+グロスorギルガルド/リザX軸(モロバレルが機能しない)」「初手のスカーフテテフ/地面」です。デカグースとバンギラスの2枠をウマく使えば、何とかなる範囲でしょう(本末転倒)そうでなければ、メガハガネールあたりをバンギ枠にぶち込むことをおススメします。


シーズン4は新機軸のデカグース入りと、せっかくサブロムがあるのでタイプ統一or新しい相棒探してレート2000越えを目指したいと思います。