【S2・シングル使用構築】デカグース式Marine Combat【最高2009/最終2009】


どうも。ルーニィ(@nogizaka_loony)ことTN:「Trump」(全角)です。

バンク解禁後のシーズン2、ついに巡り合えた相棒トランプ大統領ことデカグース入りの構築で、レート2000↑を達成することができました。
シーズン終盤になるにつれレートがインフレする中、私はクチート/スピアナイトカップ前に目標を達成したため、終盤はサブロム購入して乱数調整の土台を作ったり、WCSルールのお勉強したりしていたため、最終日に少し潜ってレートを1900前半まで落としてから2000復帰することだけに専念したので、結論から言うと最終レートは控えめです。
それでも合計種族値が400チョイしかない、且つ特性もそこまでのぶっ壊れでもない所謂「序盤ノーマル枠」を軸に据えて最低限の成果を出せたことに、喜びを感じえずにはいられないシーズンでした。

というわけで、ドン。

……見れば見るほど異様なメンバーである。




概要

構築のコンセプトはとにかく「デカグースを活躍させる」、それだけでした。
デカグースというポケモンは、耐久面が88-60-60と並みに少し毛の生えた程度しかないことに加え、S45という鈍足です。
専用特性「はりこみ」は単ノーマルという流し性能の低さと、ボール紙程度の耐久が相まってまったく相手に圧力がかからない。
ゆえに「適応力ノーマル物理」という唯一無二の個性を、第六世代メガガルーラの例にならって「一貫性のとれるノーマルは最強」ということを念頭に置き、長所『だけ』を伸ばすことにした(そうでもしなきゃやってらんない)。
遅いSをカバーするため+上からの制圧力(性圧力と誤変換した。バカ)を増すため、トリルギミックも入れるのは確定。第七世代最強ポケモン・ミミッキュ先生のお力を借りることにした。
再三言っている通り単ノーマルというのは攻めの一貫性はなかなかだが、タイプ受けというものが成り立たない=守備的な立ち回りができないタイプであるため、なるべく不特定多数のポケモンと1:1交換のできるサメハダーとナマコブシをチョイス。
あとは鋼がゲロ重であり、高耐久水もしんどいことからリザードン。もう一枚の一貫性のとりやすいトリルエースとして、フェアリー環境で輝きを増しつつあるドラミドロを入れた。




デカグース
意地っ張り/適応力@こだわりハチマキ
163-178(252)-80-x-86(44)-92(212)
恩返し/暴れる/空元気/とんぼ返り

  • A:ぶっぱ
  • S:4振り70族抜き
  • ダウンロード対策B<D

ノーマル技が3つもありやがる。
デカグースの強みは「ノーマル物理技の火力」それだけなので、一貫性をとにかく最大限に引き上げる「適応力+こだわりハチマキ」の組み合わせ。
特筆すべきは空元気。
その威力はなんと70(通常)×2(状態異常時)×2(適応力補正)×1.5(こだわりハチマキ)=420。
火力指数にすると74760。
特化カイリューのZげきりん+神速と大体一緒、鉢巻ブルルのGFウドハンの9割ぐらいの威力だといえば結構つよい。
メインウェポンの暴れるも64080と、「特化ファイアロー プレートA+2ブレバ」程度にはあるので、不意の火傷で機能停止せず、なおかつ相手の毒等を能動的に利用し返せるのは大きいと感じた。
Sに結構振ったが、これは裏を返せば、非トリル下でも大抵の鈍足やアシレーヌ・ランターン、受けルの面々の大多数を上から殴れることを意味する。
状態異常空元気は、エアームドですらちょっとでも削れていれば受けだせない火力を出せるので、対受けルにおいてはそこそこ役に立った。
ムドーを意識するなら、SぶっぱD4でもいいかもしれない。
恩返しはあっても使わないが、なかったらそれはそれで困る技。
サブウェポンはホンマに使わないので、しっぺでもとんぼでも寝言でも地震でも、好きな技入れてください。

サメハダー
控えめ/加速@タスキ
145-x-60-161(252)-61(4)-147(252)
熱湯/悪の波動/冷凍ビーム/道連れ

  • C:ぶっぱ
  • S:ぶっぱ
  • ダウンロード対策B<D

一定数いる、メガると見せかけてタスキで突っ込んでくる特殊型。
主に先発。雑に攻撃する。
相手が深読みして引っ込んでくれたらメッケモン。
広い技範囲とS上昇で一匹落としたら、あとはもう一発ぶちこんで削るなり道連れするなりして、1:1交換以上を狙う。
水技の熱湯は、実はコケコ程度(メガ用の守るを警戒して初手Zをぶっぱなしてくることorメガ読みリフレクターをすることが多い)なら確2。
火傷による後続への負担など、最低限の火力を保障しつつ追加効果を優先した。
波乗りとの選択になるが、カバルドンを落とし切りたいかどうかによると思う。
サメハダーというポケモンは、ギャラドス特にメガギャラドスに対して一切の打点を持たないのだが、熱湯を採用することにより、ミミッキュの負担軽減+みちづれと絡めてギャラを持っていく可能性を高めることができる。
立ち回りとしては、ともかく先発+ともかく引かない(というか引けない)。
不利対面でも熱湯や悪波で能動的に運ゲをしかけつつ、みちづれを狙う。

ドラミドロ
控えめ/適応力@ドラゴンZ
172(252)-×-117(52)-157(204)-143-64
流星群/ヘドロ爆弾/ベノムショック/熱湯

  • A補正マンダの捨て身タックル高乱数耐え
  • 残りC

今シーズンはドラミドロ入りで2000を達成している人が4,5人いるのだが、ニワカドラミドラーである私は臆面もなく丸パクした(
「鋼以外には大体確1をとれる」という点でデカグースに似ており、もう一枚のトリルエースとした。
耐久面も特殊方面は結構固い&受けとしてのタイプが優秀であるため、トリルが切れても2耐えしたりする。そのためデカグースより繊細な動きの求められるエースだったが、その分上回る活躍を見せることもしばしばあった。
熱湯は、ナットレイがクソ重すぎるのでめざ炎のほうがいい。
誰かめざ炎個体orメタモン下さい。

リザードン
臆病/猛火→日照り@メガ石Y
153-x-99(4)-161(252)-105-167(252)
→ 153-x-99(4)-211(252)-135-167(252)
火炎放射/オーバーヒート/ソーラービーム/気合玉

  • CSぶっぱ
  • Hは勿論奇数

何の変哲もないメガリザY。
単純に「水に打点のある炎枠」としての起用。
この構築はとにかくレヒレ+鋼が重いという欠陥構築なので、こいつをぶち込むぐらいしないと何の抑制力にもならない(実際抑制はしない)。
強さも際立つが扱い辛いポケモンであるのもまた事実で、特に「ステロで1/2ダメはいる」「Sが激戦区。っつーかガブ呼びすぎ」は由々しき問題だった。
恐らくミドロ(デカグースとは言わない)とナマコブシを、レヒレやナットに対して有効打のあるポケモンにすればいいだけなので、不遇っちゃ不遇のポケモンである。
めざ氷用の親がいなくてヤケクソの気合玉だったが、案外バンギやドラン等が無警戒なため、当たれば強かった。当たれば。
ガルーラ対面では、積極的にオバヒによる同速対決をしかける。

ナマコブシ
図太い/飛び出す中身@ゴツゴツメット
162(252)-x-200(252)-x-151(4)-25
カウンター/自己再生/痛み分け/どくどく

  • HBぶっぱ

これもまあよくある(挑発で止まる)1:1交換を狙ってく手榴弾型ナマコブシなので、説明は割愛するが、物理アタッカーをカウンターで粉砕したあと、トリル下でもう一回出すことで先制痛み分けを使い相打ちにもってゆく、という立ち回りもできることを付記しておく。
対グロス+αのお掃除屋としての起用。

ミミッキュ
意地っ張り/化けの皮@フェアリーZ
159(228)-156(252)-104(28)-×-125-116
じゃれつく/影うち/呪い/トリックルーム

  • A207メガギャラドスのA+1一致80技、最高乱数切り耐え

これまた拾い物調整なので詳しくはggってくださいというほかにないが、トリルサポートしつつ打点も高めにとったミミッキュのテンプレであると思われる。
ミミッキュの強みは一回の行動保障+型のバリエーションの豊富さであり、なにがやりたいのかバレバレであるこの構築においては少しばかり武器を失ってしまっている感はあるが、それでもほぼ安全にトリルを張れるのは大きい。
「サメハダーが打ち損じた相手を影うちによるスイープ」
「フェアリーZによるタイマン」
「呪いによる高耐久削り及び退場」
「トリルによる攻守の切り替えし」
と何でもこなせる攻守の要であり、紛うことなく本構築のMVP。
デカグースをレート環境で扱うことにおいて、必要不可欠な存在。ポジションは2番手が定位置。
惜しむらくは、デカグースもだが鋼に対して弱すぎる点が挙げられ、そこをどうカバーしてゆくかが今後の課題でもある。




選出

基本選出→サメハダー+ミミッキュ+デカグースorドラミドロ

状況に応じてサメハダーやトリルアタッカーをリザードンやナマコブシに入れ替えてゆく。
ただナマコブシを選出した時点で立ち回りが窮屈になるため、そこには注意。
対受けルや、アシレーヌ入りにはデカグースを初手に出すこともある。




やはり構築単位でテッカグヤ・レヒレ・ギルガルド・ナットレイが重かったのが最大の問題点。
特にカグヤとナットレイは宿木の種により道連れも狙いにくければ、削りもみるみるうちに回復されてしまう。
カプレヒレもサメハダーのウェポンがまったく通らない+挑発もちということで鬼門。
デカグースを陽気最速にすれば大抵のレヒレを抜ける(デカグースのSはアローラガラガラと同速であるため、そこを参考にすると分かりやすい)+レヒレの攻撃ぐらいなら一発は耐えるので、そういう立ち回りもありかもしれない。

なおシーズン3からは満を持してメガクチートが参戦。
デカグースを使い続けるにせよ、さすがにミドロとの共存は難しそうなので、一応本構築の公開をもって使用を取りやめることとする。
しかしSにガッツリ振った高火力鈍足アタッカー+トリルミミッキュ+1:1交換ポケによる打点を高く持つ構築は、Z技により受けが利かなくなったサンムーン環境においては一種のテンプレになりうる存在だと思うので、様々なバリエーションを生み出せるものだと信じている。
現にハガネール/ピジョットナイト大会(アローラカントーシングル)では、ドラミドロをケケンカニ、リザードンをムウマージ(大失敗)にした構築を用いたのだが、立ち回りは同様で何ら窮屈さを感じさせなかった。

実は組んでいる最中は気付かなかったのだが、サメハダーとリザードンが共にメガ進化の種類あるいは有無によってガラリと対策法が変わるポケモンであるため、相手からすると相当選出に悩む構築ではあったらしい。
予測不可能なアグレッシブさこそ、トランプ政権の持ち味であり(わたしは結構肯定派)、その意味でも「デカグース=Trump」とミラクル交換通貨にしかしない人たちとは違う、ワンランク上のTrumpist振りを発揮できたのではないかと思う。


……最後に。


WE WILL MAKE POKEMON GREAT AGAIN!!
The forgotten Pokemon will be forgotten no longer.
(我々はポケモンを再び偉大にする)
(忘れられたポケモンは、もはや忘れられたポケモンにならないのだ)